ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

【エスサイド】
「……チッ…………。大丈夫、今は自制の時よ……きっと大丈夫だから……。壊すのは、きっと互いに良くないわ……。」

(『バカバカしいったらバカバカしいほかない！』)

(『誰かが勝手に考えた模範なんてクソ喰らえ、衝動のままに過ごせばいいの……。』)

(『壊して殺してコワシテコロ…………ユル……して……私を…………ーして……。』)

……極端に身を任せてはいけないのは知っている。本を剥がし壁を壊してしまうのは、衝動に身を任せてしまっている。1人で自問自答している間に、疲れ果ててしまった。でも、大丈夫だよね、私……。私は、私だから。私は、春華からもらった鏡を見た。

「…………はあ…………。」
そうため息をつき、私は鍵を開けて眠りについた。

【>>40、春華サイド】
「うん、じゃあね〜！今日はありがとう……って、リュック忘れてるよ!?」

そのまま見送ろうとしたのだが、リュックを置いたまま帰ろうとしたため、私は急いで追いかける。…………なんか今日のエスちゃん、少し機嫌が悪そう。これって私のせい？

(『なかなか自分の居場所が作れなくて…………。私は…………。もし私の世界に戻れたら、伝わるかな……。』)

(『エスちゃんはエスちゃん、私は私だけど、考えてもキリがないよね！』)
そんなことを考えていたら、何度も繰り返して思い出した悩みごとについての話や、エスちゃんと向き合った記憶が脳裏をよぎる。

……エスちゃんは、常に私の事を待ってくれていたんだね。急に私は恥ずかしくなっていた。それはそうと、荷物を届けないと！