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【>>44、エスサイド】

眠ってどれくらいの時間が経ったかは分からないが、私は外に出て隠れて話を聴いていた。機嫌はやっと元に戻ったので、私はしっかりと話すことにした。

「なるほど…………大丈夫、私の意見だけど、あなたは間違っていないと思うわ。誰かから心無い仕打ちを受けたり、ちょっとしたことで傷ついてしまったり……あるんでしょ？……過去にとらわれずに生きるのは口では簡単だけど、難しいの。少し前の私も、そうだったから。…………春華は、私のことを認めてくれた。優しくて、お話できて嬉しかったのよ。それで私は極端に世界を否定したり……。」

これ以上私の過去を話していたらキリがないかもしれないので、そろそろまとめることにする。

「……まあ、過ぎたことを話すのはまた別の機会にするわ。……さっきあなたが言っていたじゃない、『楽しい事や自分がいいなって思える事をやればいい』って。大丈夫、あなたは素敵な人なんだから。……あなたのことは否定しないから。」

……それにしても、妹の愛奈さんも似てるわ……。性格も似ていそうだが、考えすぎは良くないわね。