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パチュリー
「……まだ一人が相手なら簡単に先読みが出来たのだけれど……こうもバラバラに動かれると座標把握がやりにくい……かくなる上は……全員まとめて消し去る。」
【火水木金土符……】

一人や二人だけが相手であるのなら、霊夢や魔理沙のように規格外の力で強引に押しきろうとする者以外であれば容易に対応できるのだが、ある者は水圧レーザーと無数の水弾による飽和攻撃をいつぞやの巫女を思われる大胆さをもって回避して此方に向かって来る。

また別の者は何かしらの技を発動させようとしている、接近も反撃も、この防御結界が複雑に展開されている図書館内で全て不発に終わらせる事が出来ると思うが、此方も図書館内の被害を避けた小規模な技だけでは無駄に魔力を消耗してしまうだけであると判断すると、相手とその周囲にある全てにまで広げた大技を発動させようと、もう二度と使うことはないと思い、本の栞にしていたスペルカードを取り出し、発動させようとする。



パチュリー
「……ッ！
ゴホッゴホッゴホッ……！」

度重なる弾幕の発動から持病の喘息が悪化してしまい、激しく咳き込むと、術者による影響が削れてしまった事で図書館を覆う結界が脆弱化し、攻撃用に展開していた魔導書群からの攻撃の一切が止まり決定的な隙が生じてしまう。

図書館全体を何十にも大規模な結界で隔離したり、圧倒的な魔術群を自由自在に操ると言った莫大な魔力を持ち、それを巧みに使いこなせるものの、持病の喘息だけは克服する事が難しく、あまり長期戦が出来ないようになってしまっていた。


【結構間隔が空いてしまい、冒頭のハウスルールに抵触してしまったので、これ以上待っても他の方からの返信は無さそうなので、音信不通になってしまった方はキャラリセして、返信しておきますね】