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狂化妖精メイド達
「……………！！」

クリボアの放った炎が妖精メイド達を操る邪気や魔力を焼き尽くすと、それまでに過度の身体行使をしていた反動もあり、既に限界を迎えていた妖精メイド達は意識を失いバタバタと床に倒れていく。

また、妖湖の方でも武器や光弾を喰う彼女の様子を見た妖精メイド達は攻撃がまるで通じない様子を見て攻撃の手が少し止むものの、悪意に支配された妖精メイド達は二人を葬り去るために悪辣な手段を思い付く……



狂化妖精メイド達
「………キャハハハハ！面白イ面白イ！！」

館を包み込んでいる悪意が妖精メイド達に下した決断は一つ。二人に向かって十人程の妖精メイド達が一列になって並び、突進する事で先頭の者を犠牲にして攻勢を成功させようとする。

先頭にいる妖精メイドや、その後ろに控えた妖精メイドが焼かれたり喰われようと、その更に後ろに控えている妖精メイドが一人に対処をしている間に襲い掛かる事で攻撃を成功させる事を考えている。

また、この突進が避けられたとしても、距離を詰めることは充分である上に、横へ避けられた場合は並んだ妖精メイド達が二人を取り囲む事が可能になるため、あらゆる方向から一斉に攻撃を行う波状攻撃を行いやすくなる……

防ごうとすれば後列の者が至近距離から襲い掛かり、避ければ並列に並んだ妖精メイドから防御が間に合わなくなる程の飽和攻撃を受けることになると言うように、攻勢に長けた陣形となっている。