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>>199-200

狂化妖精メイド達
『ｷｬｱｧｧｧｧｧｧｧｯ!!?』

妖湖が妖精メイド達の戦列に対して予想外の撹乱を巻き起こし、攻勢が止まったところをクリボアの放った斬撃が妖精メイド達の体を切り裂き、妖湖が頭突きを食らわせて怯んだ妖精メイド達の体もバラバラにされていく……



【神槍「スピア・ザ・グングニル」】
《ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ》

だが、その圧倒的な数的有利を誇る妖精メイド達の半数がクリボアの放った斬撃を避け、辛うじて生き残った妖精メイド達が再び体勢を建て直そうとしたところに紅き稲妻を纏った紅槍が妖湖とクリボアの二人へ襲い掛かろうとしていた妖精メイド達の体をまとめて貫き、音速をも超える速度を維持したまま館内の壁をも破壊して強引に道が作られる。



レミリア
「………貴方達の話について耳を傾ける事をしなかった事がこの事態の一因になってしまったのかもしれない……説明してもらえるかしら？」

紅槍が飛んで来た先では、迸る紅い電気を身に纏い、悪魔のような翼を広げ、暗闇や土埃の中でも爛々と輝く真紅の瞳を持った吸血鬼にして、この館の主、レミリアが姿を現す。
今度は先程の大図書館の時とは違い、妖湖の言葉にも耳を貸すつもりであり、戦意と殺意を滾らせてはいるものの、いきなり相手を消し去るような事はせずに現状の説明を求める。