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>>205

レミリア
「………そう……わかったわ。
どうやら私は早とちりをしてしまっていたようね……」

妖湖はその言動から積極的に他者へ危害を加える事はなく、クリボアが青娥の仕業でこうなったのだと言うことを聞き、流星の助力もあってその正体や大まかな狙いがわかった事を知る。

まだあの一方的に取引しようとしていた彼の態度には不快感を抱いてはいるものの、この先入観だけで彼を見るのは早計すぎたかと彼を見直すべきだと考える。



レミリア
「邪仙青娥……その名を覚えておくことにするわ。
何はともあれ、先ずは館内の妖精達を正気に戻す事を専念するわ、謝罪についてはその後からでもいいかしら？」

青娥と呼ばれる人物とは面識が無いため、どんな人物であり、どんな性質を持っているのかわからないものの、その名を忘れないようにしておくと応え、謝罪については館内で未だに暴れている妖精達を鎮圧してからでいいかと問いかける。

「どっちでもいいのら～」

妖精関係が無ければすぐに帰るつもりだった。
まあ･･･忍び込んだ訳でも無いのに追い返されたのは少しだけ気に入らなかったのは事実ではあるがそこまで気にしてもない。

レミリア
「小悪魔の言う言葉が正しければ、この一連の騒動の責任は邪仙青娥にある……それなら、貴方達はただ利用されていただけ……それを知ろうともせずに瞬間の状況だけで判断した事に対して謝罪するわ。」

青娥によって誘導される形で館へ訪れ、何らかの目的のために青娥が暗躍するための囮にされていたとわかると、潔く頭を下げ、普段の高慢な様子とはうってかわって素直に妖湖達へ謝罪する。



レミリア
「何かお詫びをしないといけないわね……
そうだ、何か欲しいものとかある？」

頭を上げると、何か謝罪の意味を込めてプレゼントした方がいいと思い、妖湖に対して何か欲しいものはあるかと問いかける。

「特に･･･」

特にない　という言葉が出そうになって少しだけ考えた。さっき青娥ちゃんに文字を教えてあげると言われた。この騒動の元凶ではあるし教えてもらう気は失せたが別の人となれば話は別で･･･

「じゃあ文字を教えてほしいのら～」

頭が決める前にはもう言葉が出ていた。

レミリア
「文字を……？ええ、勿論いいわよ。
それじゃあパチェ……いえ、大図書館の主のパチュリーに私から伝えておくわ。」

何か高価な物品を要求してくるのかと思いきや、文字を教えて欲しいと言う事であるとわかると、少し驚きつつも、承認する。
ただ、自分はあまり教えたり勉強するのは得意じゃないため、代わりに親友のパチュリーに自分から伝えておくと応える。