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レミリア
「それじゃあ、私は残りの妖精達を正気に戻してくるから、また時間のある時にでも大図書館へ来て頂戴？今度は侵入者なんかじゃなくて、客人として歓迎するわ。」

妖湖の願いを承諾したレミリアはその身を紅い閃光を思わせる速度で館中を駆け回り未だに暴走し続ける妖精メイドの残党達に一切の抵抗も許さずに殲滅して行く……

撃破されていく妖精達は攻撃された後になってようやく自分が攻撃された事に気付き、一回休みになっていく者もいるほどであり、強大な力を持った吸血鬼の中でもかなりの位置に君臨している事を示唆する。

その一撃はあの鬼にも並び
その速度は天狗にも相当する
その姿はまさに一騎当千

後はレミリアに任せておけば間違いはないだろう。

「ありがとうなのら～」

レミリアに言われた通りまた今度来よう。けど帰るのは今じゃない
さっきの妖精が居た部屋に向かう。絶対にお面を返してもらわないと帰れない。

アネモス
「さっきから外で凄い音が聞こえる……お嬢様達が戦っているのかな……それともおかしくなった皆が暴れているのかな……」

妖湖から預かったお面を抱き締めて地下の倉庫の物陰に隠れながら、レミリアによる館内での凶暴化した妖精メイドの掃討により引き起こされた轟音や爆音に怯え続けている。

さっきの妖精の居た部屋に入る。

「お面返してほしいのら～」

アネモス
「わ、わあぁぁぁぁぁぁ！！」

扉が開いた瞬間、固く目を瞑ったまま両手を前に突き出し、その掌から薄緑色の光弾を十発ほど撃って扉を開けたのが誰かを確認せずにとにかく攻撃を仕掛け始めてしまう。