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　いやいや、回収する意味よ。
　これは子供のお遊びじゃありません。戦なんです。命を落とすこともあるものなんです。勘違い上等、敵対している者たちなのですから。理由があっても勝手にやっていいことではないと思うし。
　偵察は大事なことです。命かかってる戦争において、情報は大事。
　あなたの意思に背くようで悪いですけど、うちの天使からほかの偵察を飛ばしますが、邪魔しないでくださいね。

　あとメサイアエボル様、天使様と呼ばれているようですが、種族名であれば構いませんけど、天使本人としての名前を呼んでいるのでしたら、できればユーゼに編集していただけると幸いです。
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エレンside

「へぇ……まぁ、ここまで入ってくるこたねぇだろうし、作戦話すときにちょっと気を付けりゃいいか」
「まったくエレンは……」

天使side

「……そこのお二人」
　目をつむったまますっとたちあがり、使い魔を抱えた桜と秋穂に近づく。
「その行動が許されると思ってしたことであるならば、今すぐ元の世界に帰りなさい」
　珍しく天使面でキレているようで、少し低い声でそう言う天使。
「あなた方がしたのは立派な謀反です。勘違い？　バレるの前提で話をしないで頂けます？　偵察を飛ばすのはバレないように魔法をかけたうえでなんですよ」
　キリシュタリア様の魔法が構築されている横で、そう言いながら結界をゆっくりと広げていく。同士討ちがないように、防護結界を張っている。
　まぁでも、見えたから、そういう魔法がかかってないと勘違いしたんだろう。味方には見えるようにされているものだったし。
「もう邪魔はしないでください。処分は後で考えます」
　そう言うと元の場所にまた座る。
「……ミチ」
「うぅぃーち？」
　そう声をかけると、小さな光が彼女の周りを舞い始め、そんな鳴き声を上げた。
「朱雀軍……南に金平糖をおいておきました。ご飯を食べに行くついでに、偵察してきていただけますか？」
「！　みみーち！」
「えぇ、行ってらっしゃい」
　あぁやってご飯でつらないと、あの子たちは動かない。今ここで見せようものなら、すぐに取って食べてしまうだろう。
　そう思っていると、南の方に光は飛んで行った。