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>>154

クーガside

「……」
黒い刺客は殺気の気迫を睨ませ思った。
コイツ…いや一々同時に喋りかけてくるあたり“コイツら”とでも言うべきか、
この相手は見た目は酷く幼すぎるが、それ故酷く考え方が浅はか過ぎる。
その為、黒い刺客はこの相手に対して理知的か否かという考え方という点では侮るが、その一方“コイツら”は考え無しに暴力を振う野獣並か、
自身が狩ってきた怪物なみにシンプル且つ危険性の在る存在だと、流石に把握するのは速かった。


握る片手剣と盾。どちらかだろうか、或いは喋り方と同じく同時か、間合いに入ろうモノなら術中を仕掛ける前に一撃を撃ち込む。
と、想定した…その時だった。

別方向から来たゲルトルイダが、へビィボウガンかライトボウガンらしき武器からマガジンを外す行動を見て、
この幼い狂戦士二人とは違い、この奇妙な防具を装備するゲルトルイダは戦意が無いらしいという判断だけは出来た。

向こうの二人を信用したわけではないが、少なくともコイツとは状況を把握できるかもしれない、と黒い刺客も判断したらしい。
盾だけは構えるが、左手に握る片手剣だけは腰に収め。