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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.105 )
- 日時: 2015/03/23 08:24
- 名前: ナタノ (ID: zVt/LmGE)
>>101
グウェンは手の中にあるどっしりとした手応えに一人で満足げに頷いた。賢者として武器を作るのは彼女の仕事で、今日もまた満足も行く品を作れた為に武器庫に納品しようと廊下を歩いていたのだ。すると、ごめんなさい、と空気を揺らすか細い声がグウェンの鼓膜を揺らし、それが聞き覚えのある人物の声だったのでグウェンはそろりと廊下の角から顔をのぞかせた。盲目の彼女には顔を覗かせてもそこにいる人物の姿など見えないのだけれど、悲しそうな色を含んだその声の前にいきなり現れるのは気が引けたのだ。
「…ディアーナ殿?」
しばし逡巡はしたものの声をかけずに立ち去ることも憚られて、グウェンは遠慮がちに声をかけた。声の主はおそらくディアーナだった。軽やかな風の様な涼やかな声の女性で、本心はつかめない所があるものの悪い人物ではないという事は分かっている。
「彼様な場所で何をしておいでなのです?お風邪を召されますよ」
幼い外見にまるで似つかわない老人のような話し方は前任の賢者に習ったものなのだが、まるで外見とあっていない為に違和感が拭えない。
ようやく廊下の角から出てきたグウェンは軽く首を傾げながら適度な距離を開けてディアーナの眼前に立った。
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