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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.117 )
- 日時: 2015/03/23 20:46
- 名前: ナタノ (ID: zVt/LmGE)
>>116
グウェンは不思議そうに首を傾げた。ディアーナの声はどこか負の感情を含んでいた為にまた自分は余計な事を言っただろうか、と眉が下がるのを止められない。きっと彼女は本人も言うように六年前を乗り越えていないのだろう。いつまでもディアーナの中で六年前のあの日は色鮮やかに傷を残しているのだろう。それほどまでに凄惨な出来事だったのだ、きっと。
グウェンは眉を下げたままディアーナの方も向かずに言葉を続ける。
「優しさとは自分で気づくものではないと私は思って居ります。他の者が貴女の言葉を受け取りそれを優しさと捉えたならば、それは優しさなのではないでしょうか」
例えば重い武器を持っていれば運ぶのを手伝ってくれる。例えば盲目のグウェンの為に歩みを緩めてくれる。人として当然の事だと言われればそうなのかも知れない。けれど盲目のグウェンの歩みなど気にしない者もいる。役立たずと罵る者もいる。それを思えばディアーナは優しい。
「少なくとも私にとってはディアーナ殿はお優しくていらっしゃいます。不愉快に思わせたならもう申しませぬが」
甘いだけ、依存しているだけ。そんな風に言うディアーナの言葉の真意はよく分からない。グウェンが知っているのは六年前の後からのディアーナだけであるから。けれどディアーナは素敵な人だと、グウェンは感じている。それが彼女の迷惑にならない程度に伝わればいいのにとグウェンは願わずには居られなかった。
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