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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.143 )
- 日時: 2015/03/26 14:55
- 名前: フレア (ID: qiUm6b63)
>>142
ゆっくりと、床に向けていた視線をグウェンに向けた。小気味いい音になんだか安心して、グウェンから言われた言葉に慎重に言葉を選び取りながら答えた。
「そう、ですわね。大人になれば、色々と制限されるからめんどくさいですわ。」
辛いのではなくめんどくさいのだ。そう心の中で呟けば、動く左手を伸ばして空中を彷徨わせる。それが何かを掴もうとしているようで、探しているようで。 パタンと腕を下せば、その顔に悲しみや嬉しさが混ざり合った笑みを浮かべて言葉を続ける。
「想う心を伝えることは難しいんですの。私が伝えれば、あの人は優しいからきっと悩んでしまう。私の伝える想いがあの人の負担になるのであれば、死ぬまでこの気持ちは伝えませんわ。それに、私は子供のままで居られませんの。欲深くなってしまいますから、ね。」
口から出た言葉は、ディアーナには似合わない弱音。きっとこんな姿を見たのはイオを除いてグウェンしかいないであろう。いつもの嘘の言葉を並べられないほど、精神が弱っていた。子供に戻れば欲深くなるからいけない。それに、恋心を可哀想とは思えなかった。それが自分の恋心の運命だと思えば、まったく。
「ありがとうございますわ、グウェンさん。そんなことを言ってくれる人は私の前からいなくなってしまいましたので、とても嬉しいですの」
光の国の元騎士団長であり、和解した唯一無二の親友を思い浮かべれば、そう言って小さく微笑んだ。
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