二次なりきり掲示板

Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.153 )
日時: 2015/03/26 20:32
名前: ナタノ (ID: zVt/LmGE)


>>152

ディアーナの言葉を聞きながらグウェンは小さく息を吐いた。軽く頭を振ると己の過去を脳内から追い出す。気が滅入るとウジウジと過去を振り返りたくなるのはグウェンの悪い癖だ。後悔した所でもう時は戻らないし、一度起きたことは変えられやしないのだからわざわざ思い出さなければいいものを、こうして折に触れて思い出すのは何故なのだろう。

彼女は自分の手を汚ないと言ったがディアーナの手は汚なくなんてない。言った所でディアーナはきっと否定するのだろうから口には出さないけれど。
雨がザァザァと強さを増して、グウェンの鼓膜を揺らす。グウェンは雨は嫌いではなかったが周りの音が聞こえづらくなる事は目の見えない彼女にとってはほんの少しばかり厄介で恐ろしい事だった。

罪の意識、とディアーナは言う。グウェンは少しだけ不思議になって首を傾げた。もしかすると今から口にする質問はひどく失礼なものかもしれないが聞かずにはいられなかった。

「今は罪の意識がお有りで?」

グウェンには罪の意識というものがよく分からなかった。ディアーナは人を殺す度に罪の意識を覚えているのだろうか。だとしたらそれは頭がおかしくなりそうなほど面倒で終わりがない懺悔に思えた。