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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.157 )
- 日時: 2015/03/27 10:10
- 名前: ナタノ (ID: zVt/LmGE)
>>156
どうするのか、と問われてグウェンはしばらく悩んだが結局のところグウェンにできることなど限られている。グウェンは背を預けていた壁から離れると窓の方へ顔を向けてスンスンと犬のように鼻を動かした。湿気の多い地面が濡れる独特の匂いがグウェンの鼻を突いた。閉じられた窓の向こうでは依然として止まない雨が勢いよく地面を打ち続けている。
「そうですなぁ。特に主上から命は受けておりませぬゆえ、何をすれば良いのやら…。
とりあえずの所は、まだ雨は止まぬようですし武器を作ろうかと思っておりますよ。我々賢者は自然物から武器を作れますゆえ、今日のような日は仕事日和なのです」
今、国には何か良くない事が起ころうとしている。備えあれば憂いなしというようにどんなことが起こるか分からない今、戦う術は多いに越した事はないだろう。グウェンは杖で二、三度地面を突くと簡単にローブの裾を整えて居住まいを正した。頭に巻かれた包帯には血が滲んでいるが動けない程ではない。周りに見られると面倒だからグウェンはぶかぶかのフードをすっぽりとかぶる。すると包帯は勿論、グウェンの顔すらも見えなくなってしまう。
「ディアーナ殿、本当にありがとうございます。ローブのお詫びはいずれ致します」
グウェンは深々と頭を下げた。
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