二次なりきり掲示板

Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.161 )
日時: 2015/03/28 22:07
名前: フレア (ID: mextbE/J)

(あげついでに、絡み文出させていただきます。)

【ユーリフィ/中立の国】

淡い緑色の髪は、ユーリフィ自身が巻き起こす風になびいていた。
土埃を少し上げならが歩く彼女はいたって笑顔だ。その背中にかるっている大鎌が、あまりに不自然すぎてかえって違和感がなくなってきている。

「ん〜、眠いです。」

ふぁ〜と軽い欠伸をすれば風を止めて、瓦礫の山の座れそうな所に腰を下ろした。眠い、多分二日ぐらい眠っていないからだ。そう自分の中で結論を出せば、目を擦って遠くを見つめる。手は汚れた、洗い流せないほどに真っ赤になってしまったから後は今以上に染めるだけ。罪悪感なんて感じなくなってきて、だんだん麻痺してきているのがわかる。そう考えるユーリフィの表情は何処か悲しそうだが、本人に自覚はない。

葉っぱの揺れる音を聞きながら、寝ないように独り言を言いだした。そばに誰かいる気配はないし、寝るよりはマシだ。寝ているところを襲われでもしたら流石にやばい。今の私ならかわせるかもしれないが、少しの怪我なら追うだろうし、なにより寝起きの戦闘は面倒くさい。

「姉さん、私は私の正義を貫きます。この力を使って復讐するのが、今の私の生きる意味だから。だから見ていてくださいね」

風の吹く音にかき消される呟きは、あまりにも哀しそうで嬉しそうで。姉に追いつくために、姉の仇を取るために、ユーリフィは力を使って人々の命を奪う。復讐心こそが、今の彼女を動かす原動力でもあるのだ。



【ディアーナ/影の国】

城の長い廊下をディアーナは走っていた。普段ならしない足音も今は響き渡り、珍しく感情を露わにしていた。纏う雰囲気はその場の温度を三度ほど下げるぐらいに冷たく、後ろに悪魔が見えそうなほで黒い。昔のディアーナを知っている人なら言うであろう、「あの頃のレイヴンが戻ってきた」と。

「っチ、胸糞悪いですわ。」

普段なら使わない乱暴な言葉を吐き捨てながら、走る足は止まらない。
なびく純銀の髪からは、焦げ臭い匂いと血の匂いがしていた。どうやら仕事の後らしく、服の裾も破けているのだが、本人は今そんなことを気にしている暇はない。昔の面影を取り戻しつつあるディアーナは、毒ある言葉を吐き捨てながら長い髪を一つに括った。

「あーもう!気持ち悪いんですのよ!意味わかりませんわ、当たりますわよあのアホ!」

一体誰のことを言っているのやら、その声は廊下に響いて、近くにいた部下やらなんやらを脅えさせる。一種の殺気だった、彼女が纏っているそれは。だが誰もなにも言えなくて、こんな状態のディアーナを治められる人間を知ってはいるものの、呼んだら呼んだで余計機嫌が悪くなるので呼びに行けないのが現状。自分に矛先が向かないようにするのが精一杯だった。