二次なりきり掲示板

Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.187 )
日時: 2015/05/11 00:42
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)

>>185

辺りの惨状を目の当たりにして乱れた呼吸を整えているフィオナを穏やかな、そして何処か冷めた瞳で見据えながら、イオは自分の片腕を強く握り締める。それは何かの衝動を抑えるように、自分の感情を抑制するかのように。

内から湧き立つその衝動は昔から変わらず、戦地特有の音や臭い、爆発による地面の揺れなどの些細な刺激が、彼が内に封じている何かを呼び起こそうとする。

(……これではまるで、)

自分が狂気に取り憑かれていた理由はどうやらペインだけでは無かったようだ、それを今になって自覚するとは。
自分の中に宿る悪しき感情に自嘲の笑みを漏らしたイオだったが、大切な国を、妹を脅かすものを前にそんなくだらない欲に振り回される訳にはいかないと、心の中でそんな事を思いながら視線を流し小さく息を付く。

そして再度フィオナを見て落ち着いた様子の彼女に小さく頷くと、頭の中で状況を整理しながら再び静かに声を発した。

「炎以外の属性の魔法が使われた形跡もあった、……恐らく六属性共に復活しているのだろう」

そう呟くと、イオはその表情を曇らせながら数年前の記憶を呼び起こそうと目を閉じる。地下の書庫でペインに関する情報を探っていた時に、失われた古の魔法……それらに関する記述も幾度と無く目にしている筈だ。
しかし、様々な伝承や記録に記されている六属性の魔法だが、どの記述も曖昧で実際にその魔法を目の当たりにした者は今となっては存在しないということも事実であり。

ここで頭の中に眠る情報を引っ張り出して討論した所で何の解決にもならないと判断したイオは、どうしたものかと溜息を漏らし困ったように顔を歪めた。



【少し状況落ち着きました、遅れてしまってすみませんでした…!】