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国の状況把握しました。


《ユーリフィ》

廃都で生活しているユーリフィは、朝早くから起きて剣の稽古を続けていた。自身の義理の姉に少しでも近づくために、鍛錬することを欠かさないところは姉譲りだと思っていた。

鳥の鳴く声が聞こえる、だけどそれを平和だとは思わない。姉が死んだあの日から自身の平和など無くなっているのだ。この力を感じた時から、私に与えられた道は平和ではなく破壊だ。

「皆さんと共闘...は難しいですね。目的は同じでも」

剣をしまい、ぽそりと呟いたその声は自身が無意識に生み出していた風によってかき消されてしまった。全ての破壊、消滅、それを想像すると興奮で思わず笑みがこぼれる。狂っている、最近客観的に自分を見てそう思っていた。だけど狂うことをやめようとは思はない、両親や街の人を亡き者にしたことに罪悪感も抱かない。
それが、ユーリフィが下した決断だった。



《寝退様、お暇であらばお相手をよろしいでしょうか。

琉香様、私も返信が遅いですがそれでもよろしいのであらばお相手よろしいでしょうか？》