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>>194

王宮の書庫のようなところでフィオナは1人眼鏡をかけながらなにやら資料を読んでは羊皮紙に書き留めていた。
扉の外に見張りの従者がいる。しかし重たい扉のせいで外の音は遮断されており、周りを本棚で囲まれているためいわばここはフィオナだけの世界だ。
カリカリーー、とページをめくる弟とともにペンを走らせる音だけが響く。

「……」

ふと音が止み部屋の中には静寂が流れる。
顔を上げ手を顔に当てまゆを寄せる。そしてすぐに目を大きく開き立ち上がった。
ぴりっとした感覚に顔を歪ませると自分の結界の中に6属性の誰かが侵入したことを確信し、部屋から出る。
1人の従者に騎士を呼ぶように伝え自分は国中を見渡せることのできるベランダへ行き空に手をかかげる。

シュゥン、…パンっ

その手から光を放つと花火のように空に打ち上げた。国民への合図として。
そしてどこか冷たい視線でまっすぐ前を見据えた。
すると、見たことのあるような女性が王宮の広場に入ろうとしているのが見えた。


【フィオナで絡んだほうがよさげなので、絡ませていただきます。お願いします！】