二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.232 )
- 日時: 2015/06/14 19:41
- 名前: フレア (ID: gM3fL3C0)
「......もしかして、騎士団にいたのですか?」
団長、そう呼んだシファの鋭い目を見つめ返しながらそう言い首をかしげる。その言葉も、この目つきも、ユーリフィが結論にたどり着くには十分な材料だった。シファは姉の部下で、元光の国の騎士団。自分の脳が、その答えは百パーセント合っていると言っている。だからそのまま話を進め用ではないか。
力なく座り込んだシファを見下ろしながら、この場に似つかわしくないような微笑みと鈴のような声で話し出す。
「シファ様の団長であった人...サレナさんは私のお姉様ですよ。義理の姉ですから、関わりは全くなかったのですけれどね。お姉様の方は私の存在を知りませんし、騎士団長として忙しい人だったのでしょうからしょうがないんですけどね」
葛藤しているシファを見つめるユーリフィは、目を細めて腰にある刀を触る。姉の形見、王室の刀。あと二つ、姉が形見として残したものがあったはずだが、その行方はユーリフィにも知らされていなかった。もしかしたらその一つは、シファが持っているのかもしれないが。
「だから、シファ様の予想は外れですよ。私は姉の命を奪った人間ではありません。......あぁでも、もうシファ様には関係のないことですよね。光の国を裏切ったのですから」
ニコッと、いつもの優しい彼女からは考えられないような悪い笑みを浮かべ、挑発じみた言葉を吐く。それは多分、シファの考えを、気持ちを、固めようとするために言ったのだろう。もしもここで、光の国に対する罪悪感なんてものを言えば、ユーリフィはシファを見逃しこんなことをやめさせるつもりだった。
ユーリフィだって自分のしている行いが正しいことだとは思っていないのだ。姉が命をかけて守った国を、壊すことなどということはきっと許されないのだろう。それでも自分の中にある怒りを、復讐心を消すことなどできはしない。だから今、こうやって国に逆らい姉の大切だったものを壊して過ごしているのだ。
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