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大丈夫だろうか。紅茶を落としてしまったくらいだから、相当傷ついたのではないだろうか。
「……無理はなさらないで下さい。」
そう一言告げてから、レイは再び話し始める。
「六属性は、元々古の時代に存在した、六の集落…恐らく六属性を操れた者達の集落だったのでしょうが、その血を引くもの達の様です。」
こんな風に言ってしまっているが、勿論レイ自身もその集落の人間たちの血を継いでいるのだろう。
「でも不思議ですね。六の集落はもう滅んでいたはずなのに…。水の集落だけ、何であの時まで残っていたのでしょう…。」
レイにとっては一番の謎だった。もしかしたら、ほかの集落の人間も、あの時までは残っていたのかもしれない。
「どうして中立の国を襲ったのか…ですか。声…ですかね。私の場合は…もしかしたら他の人たちもそうかもしれませんが、過去の人間たちの声…ではないでしょうか？…中立の国を滅ぼした後も、声が言うんですよ、『我らを見捨てた光と影を滅ぼせ』と…。」
それを言い終わって、レイは口を閉ざした。

【休んでいていいんですね。はい、分かりました。】
【びっくりしました…一時間ほど、総合掲示板にアクセスできなかったので…。】