二次なりきり掲示板

Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.29 )
日時: 2015/03/20 02:35
名前: 緋織 ◆S2QRgg5fs2 (ID: kXLxxwrM)

>>28

イオが浮かべた笑みをみて満足そうに微笑むと一息つこうと視線を落とした。
しばらくして騒がしく部屋に入ってきた騎士を迎え入れると慌てながらも話を聞く。騒がしいのは苦手なのだが今日は緊急事態なためそんなことは気にも入らなかった。

『少し前に仲間を数人惨殺して国を出ていた』

確かに騎士はそう言った。聞き覚えのある名前の人を。
フィオナは体温が下がるような気持ちに襲われた。きっとひどい顔をしているのだろう、しかしそんなことは気にもせずショックに体を委ねていた。

「ぅ、うそ……でしょう」

かすれて言葉にならない声を出し口に手を当てる。
それは唯一心を許し信じていた人の裏切り。信じたくないという気持ちが冷静さを上回りふらりと体を傾ける。
体を支えようとして机に手を伸ばしなんとか体を支えるともう片方の手で頭を抑えるようにする。その間から覗く瞳はこれ以上ないくらいに動揺していた。

きっとこの情報が嘘だという事はないだろう。
そんな、まだ伝えなければいけないことがあったのに……。
頭痛がしてきた頭をかばいながらも召使に下がってくださいと命令するとイオの方に向き直った。
笑顔を浮かべているつもりだがうまく笑えている自信がない。こんな事は初めてだった。
なんだかイオに申し訳なくて顔を背けるとイオが言ってくれた言葉に対して「ありがとう」と短くお礼を言った。

イオの気配が完全に無くなるとその身に襲いかかってくる不安から逃れるように体を抱くとベッドに体を委ねるようにして倒れこんだ。

【省略了解です! うーんそれでは、廃都にシルさんいるので絡み文(?)を投下します…。スルーでも全然大丈夫です!】

「はぁはぁ……っ」

兄であるイオと別れてからシルヴィアは中立の国の国民を助けようと走り回っていた。
ところどころ炎が回っている場所もあり、それを避けるため遠回りをしたりと大分体力を消耗していた。

いったい何が起きているんだ、と今までない惨状に困惑しながらも足を進める。
片手には愛用の武器。
兄といた時に感じた殺気に近いオーラにシルヴィアは気づき、最初から警戒していた。

「……なにこれぇ」

足を進めるとともに見えてきた光景はもとの中立の国の面影はなくところどころに煙が立ち込める荒地だった。
その光景に驚きの声をあげ唖然と立ち尽くした。