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「ん、そーだね。自然はこうも綺麗なのに、人だけはどうしても汚れてしまう。光の中に、人が黒を落としていく。」

シンの笑みにそう返し、ゆったりと道を歩く。
人は、どうしてこうも汚いのだろうか。穢れていて、間違いを間違いと思わなくて、自分の正しいを通そうとする。ひどく醜くて、脆いもの。

「きっと、私たちも...」

他の人と同じなのだろう。もしかしたら、他の人たちよりも醜いのかもしれない。でも、今更変えることもできはしない。染み付いた手の鉄臭さは、一生取れることはない