二次なりきり掲示板

Re: 【中文】It becomes one story【イベント】 ( No.294 )
日時: 2015/08/02 21:38
名前: フレア (ID: PtmJe7wa)

《本編》

「.........そうですわね」

シルヴィアの呟きを一言そう返したディアーナは、ぎゅっと拳を握る。何を弱気になっているのだろうか。バカバカしい、自分に呆れしかしない。
羨ましいなんて言っている暇があるのならば、過去の贖罪をするためにも動かなければならないのに。こんなにも苦しい思い、捨てなければいけないのに。

ディアーナはいつも綺麗だよぉ、そう言ってくれたシルヴィアに微笑めば歩みを少し緩めた。
自由だから、なんでもできる____だけど、私には今を変える勇気はない。
何重にも鍵をかけた想いを伝えれば、きっと全てが変わってしまう。それがとても怖い。変わることを恐れてはいけないと、何もしないのが一番いけないと、先ほど思ったはずなのに。偉そうなことを言っておいて当の本人はこれだ、呆れを通り越して失望する。

「長いようで短い六年でしたわね」

そういうディアーナの顔には、何も浮かんでいなかった。笑みも、憎しみも、悲しみも、全てが抜け落ちたような顔つきだったのは一瞬だったけれど。すぐに、いつもの大人びた笑みを浮かべていたけれど。先ほどの表情がディアーナの素で、今浮かべている笑みが偽りなのかもしれない。そう思わせるほど、何も浮かんでいなかった。

「シルヴィア様、プレゼントがあるんですの」

振り向いてそういえば、どこからともなく先ほどロアに渡したものと同じような箱を取り出す。白く長細い箱は、ネックレスなんかを入れるものだろう。綺麗な青色のリボンで結ばれたそれを差し出せば、ディアーナは微笑んで開けてみてくださいと言った。



《お久ぶりです!イベントの件了解致しました。とても楽しそうです...っ。
私も受験生なため返信が遅くなることが多々ありますが、基本的に夜はこれるので...っ。これからもよろしくお願いたします。》