二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.31 )
- 日時: 2015/03/20 06:11
- 名前: フレア (ID: cvsyGb8i)
【影の国 自室/ディアーナ】
外から聞こえる喧騒に目を覚ませば、ベッドから立ち上がって外を見つめた。
あれから6年、たったの6年。その間にいろんなことが目まぐるしく変わっていった。光の国との終戦、悪魔との契約解除、唯一無二の親友の死。気付いた時には6年もの歳月が流れていて、あの出来事が過去になっていく。それがどこか寂しくて、けれど立ち止まることなんて出来なくて。幼い私はたくさんの無茶をして、この右手を対価に禁忌まで犯していた。今思えば一杯一杯だったのかも知れない、自分の身がどうなっても良いぐらいに、あの場所を守りたかった。
少し伸びた純銀の髪を弄りながら、窓の外から目を離した。また、戦いが始まるのだろうか。また、あの二人が傷つかなければいけないのだろうか。そう思うと胸が苦しくて、ズキっと痛み始める。
「私も、優しくなりましたわね」
あの日何もできなかった私はもう居ない。決めたのだ、自分の力で必ず守ると。あの日のような惨めな思いだけはしたくない。
血の滲むような練習をしたのも、全ては一つの目的を達するためだけなのだから。あの二人__イオとシルヴィアが幸せでいてくれれば、私はそれが幸せなのだ。だから、その為にも自身の無駄な優しさは捨てなければならないのに。この膨らみ続ける想いに、鍵をかけなければいけないのに。
「イオ....また、無茶をしますの?」
ポツリと呟いたその声はひどく儚くて、今にも消え入りそうだった。揺らぐ瞳に映し出されるものは、昔から追い続けている背中。
久しぶりに呼んだ名前はいとも簡単に彼女の涙腺を緩ませてしまう。けれどもう泣くことはない。あの日を境に、泣くことを忘れてしまったから。
微かにその顔に笑みを浮かべたディアーナは、無意識のうちに呟いていた。昔のように伝えなくなってしまった、一途な想いを。
【とりあえずディア姉の絡み文投下です。前より文章が上手くなっていれば嬉しいな...っ。
ユーリフィの方は、時間があるときに投下したいと思います。】
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