二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】It becomes one story【募集中】 ( No.33 )
- 日時: 2015/03/20 11:10
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: h7vJo80q)
>>31
何処か物憂げな表情のイオはディアーナの部屋の扉の前で立ち止まり、ノック音を響かせたかと思えば返事も待たずにその扉を開いた。
わざわざこんな事をしなくとも彼女は部屋に近付いて来る気配の正体に気付いていただろう、と……彼女が自分に向けてくれているその愛の深さを知っているからこその行動でもあるのだが、それでも突然扉を開いた事に謝罪の言葉を一言告げてからディアーナを見据えてそのまま言葉を続けた。
「ディアーナ、お前の力を借りたい」
そう言って苦笑するイオは、一度は彼女の想いに応えて穏やかな時間を共に過ごしていた時期もあった。しかし戦後の慌ただしい日々の中で二人の間には再び距離が開き、ディアーナが行方をくらませていた半年の間に彼は完全に自分の気持ちを見失ってしまった。
落ち着いて自分と向き合うような時間も持てずに国に全てを捧げた六年、その間にイオはあまりにも多くの感情を捨て、実の妹であるシルヴィアに対しても蔑ろにしてしまっていた部分がある。
そんな彼が、六年経った今も一途に自分を想い続けてくれているディアーナに対してどう接すれば良いのか分からずに困惑してしまうのは当然の事だった。
その気持ちに応える事も出来ず、かといって今では兵団を率いる立場に居る彼女と距離を空けることも出来ない。
六年前の事を思い出しながらもディアーナに簡単に中立の国での事を伝えたイオは、彼女に対する信頼からか細かい指示は出さず「再び俺と共に国を守って欲しい」とそれだけを伝えて彼女に背を向ける。
昔のような無茶はするな……そう微かな声で呟いたイオは小さく苦しそうな笑みを浮かべていた。それは彼が唯一王としてではなくイオとしてディアーナに向けた言葉だったのだが、独り事のように呟いたその声が彼女に届いたのかは分からない。
しかし届かなければそれで良いとディアーナを振り返る事はせず、イオは自嘲するような笑みを浮かべたまま静かに部屋を出た。
(ちょっと2キャラ動かすのはキツイのでイオはこのまま離脱になってしまうのですが、心情描写と状況説明があった方が良いかと思ったので一度返信させていただきます!相変わらずディアーナ姉さんお美しいです。イオは相変わらずの優柔不断っぷりですみません。)
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク