二次なりきり掲示板

Re: プリムラジュリアンの花束の夢【中級者向けスレ】 ( No.15 )
日時: 2015/04/23 06:24
名前: 兎戦 (ID: 1HkQUPe4)

【クラーチェ/屋敷内/階段にて】

まだ少し閉じている目を擦りながら、クラーチェは部屋から出てキッチンへと向かっていた。カーテンの隙間から入り込む光に朝が来たことを知らされ、思わず一人で唸ってしまう。
「まだ私は生きているのだ、早く死ねればいいのに」呪文のような言葉を小さな声で呟けば、階段の踊り場にいた姉の1人を見て歩みを止めた。

「ルーカスさん、おはようございます。今から朝食を用意しますが、何かご希望はありますか?」

基本彼女は、姉さんや兄さん呼びをしない。する人もいるが、そこまで会話をしなかったり歳が離れていなかったりすると止めてしまうのだ。
踊り場にいたルーカスの言葉を聞いて挨拶の後にそう付け加えれば、小さく首を傾げてハッとしたような表情に変わった。そのまま顔色が悪くなってしまうとこからして、またなにか悪い考えばかりが浮かんでいるのだろう。

「ご、ごめんなさい。私の作った残飯のような朝食なんて、食べたくもないですよね。本当にごめんなさい...」

次第に小さくなっていく声だったが、一応最後まで聞き取れた。朝日がクラーチェを照らすが、まとっている雰囲気は朝日と反対で真っ黒だ。
無意識にチョーカーを触りながら、どうお詫びをしようか考える彼女は本当に申し訳なく思っているようで、自分のことを下の下のまた下だと思っていることも安易に想像できる。