二次なりきり掲示板

Re: プリムラジュリアンの花束の夢【中級者向けスレ】 ( No.19 )
日時: 2015/04/25 16:30
名前: 兎戦 (ID: 74mf9YND)

【クラーチェ/屋敷内/階段場】

「あっ、はい!」

シルヴァンの名前が出できて顔を上げれば、勢いよく頷いて微かな笑みを浮かべた。残飯でもなんでもいいと言っていたが、そんなふ不味いものを出す気は無い。いや、自分が作れば全て不味くなるのか...?なんてやばそうな思考に陥る一歩手前でルーカスの言葉を聞き意識を戻す。

「わ、わかりました。期待しないでお待ちください」

頭を綺麗な角度で下げれば、背を向けてキッチンへと歩みを進めた。朝食だし、軽いものがいいだろう。スープとサラダ、パンにジャムなんてどうだろうか。そう考えながらキッチンに足を踏み入れ、かけてあったエプロンを着る。淡いピンクに白のレースがあしらってあるそれは、この屋敷内の兄弟姉妹から貰ったものである。

冷蔵庫から野菜やら卵やらを取り出し、包丁を持って料理を開始する。ここに来てからよく作っていたため、手際は良いし味も良いのだが、本人からすれば「世界で一番不味いであろう料理」らしい。ネガティヴ思考とは恐ろしいものだ。

「......皆さんのも作ったほうがいいよね、そろそろ起きてくるはずだし」

呟きながら邪魔になった髪を結えば、余った時間でお昼のお菓子も作り始めた。今日はゼリーにしようかな、果物もあるし。そう考えながら鼻歌を歌うクラーチェは、普段見せないような笑みを浮かべて手を動かしている。