二次なりきり掲示板

Re: プリムラジュリアンの花束の夢【中級者向けスレ】 ( No.26 )
日時: 2015/04/26 23:51
名前: 兎戦 (ID: z.RkMVmt)

【クラーチェ/屋敷内/キッチン】

花をつつくルーカスを見ながら、クラーチェは苦笑して視線を戻した。
つっこんだほうが良かった気もするが、朝の回らない思考回路と気だるい体ではそんな気力起きなかったのだ。もっとも何も、いつも私は見ているんですが...なんて言えるはずもなく、気持ちを切り替えるように手際よく料理を盛り付けている最中に聞こえてきた声に思わず肩をビクッと上下させた。そのまま少し固まって、ルーカスの話のタイミングを見計らって自身も声をかけた。

「おはようございます。シルヴァンお兄様」

ふわっと、それこそ普段からは考えられないような柔らかな笑みを浮かべて頭を下げる。私は健気じゃありませんよ、と苦笑して言えば視線をルーカスからシルヴァンに移し、コテンと首をかしげた。その動作のひとつひとつが先程と違いどこか柔らかいのに、気づく人はさほどいないだろう。

「お兄様もお食べになりますか?私なんかの不味いものでよければ」

自分を卑下することを忘れずにそういえば、無意識のうちに右手は首元のチョーカーを触っていた。自分にこのチョーカーと言う「安全装置」をくれた兄、シルヴァンはクラーチェの中でもかなり大きな存在になっている。本人に自覚があるから、兄呼びをしているのだし。

できた料理をルーカスの前のテーブルに並べれば、何をお飲みに?と疑問を問いかけた。一時自分を卑下するのはやめにしておこう、じゃなければ話が進まない気がする。そう思いながら視線をまたシルヴァンに向けて、すぐに窓の外へと移した。