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羽乃様

葵「あぁ…叶うといい」
相手に微笑んで見せる
本当に叶って欲しい。何が何でも
コツンと琴音に体重を預け縋る。そして無意識のうちに
ポツリと呟いていた

葵「……好きだよ…琴音」
何て言っても聞こえるわけがないのだが期待してしまう自分が居る
でも聞こえてもいいかなっても思ったり…聞こえてたら聞こえたで凄く恥ずかしいのは確かだけど

R.T様

零「いえいえ、お礼なんていいよ」
僕がやりたいと思ってやったんだしねと付け加え言う
そして見ていると何も疑わず飲み干していく所を見ると笑ってしまう。
不思議に感じなかったのかな〜。睡眠薬を入れるために一回開けたわけで普通は聞くんだけど、それほど素直なのかと納得してしまう
そして近くにあった椅子に腰を掛け相手を眺めた

セツナ様

葵「へぇー、違うのか」
そう言った時には近くに零が居り朱燈を引っ張って屋上を後にしようとして居る所が目に入った。その光景を見て止めようとは思わない。余計に首を突っ込んで余計なことをいいかねないから。今は見守ることにする

零「………」
相手の声が聞こえて居るはずなのだがそれを無視し屋上のドアを開けいくらなんでも階段を降りるのに引っ張っていくのはどうかと思ったのかひょいと持ち上げお姫様抱っこをして降りる。
そして近くにある教室に入った