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「一心同体って知ってるか？。なんらかの関係で二人が一人の身体と一体化するっつうの。………俺は戦いながら違和感を覚えたが理解した。……『もう一人の俺だ』」
空悟はフフンっと笑いながら、その身体から闇を発する。

「突然変異かは知らないが、今は一人じゃないんだよ、俺は。……そのもう一人の俺についてだが、今詳細が掴めたよ。この俺は幻想郷で「悪魔」だった。……その悪魔と俺は同一してるんだ。………つまり」

『ゾディアは俺様の存在に気付いてはいなかった。………この俺、黒影空悟が……人間の俺様と一致した今。……完全融合となった。「正義」と「悪」のサガ。そして「矛盾無き全能」さえも越えた。俺様こそが「真の悪魔」だ！！！！』
　
空悟の身体から、黒影空悟が現れ、蜘蛛の特性を我が物にした。

『アラクネか。………貴様は同胞を殺そうとしたなぁ？。ゾディアだって同胞による礼儀は嗜めるはずだぜ？。最後には悪魔になるとか抜かしてたが、既に俺様がなってんだよ！？。ゾディアの野郎も俺様を野放しにして、そこんところ見極めなかったのが運の尽きだ。アイツは調子に乗りすぎたから、人間の俺様と悪魔の俺様に目を睨ませたんだよぉ……。そこんところもきにくわないよなぁ、俺様よ？』


「あぁ。……お前は悪魔にして最高の味方になりそうだ。……なんだかんだ、善に報いるんだな」

『俺様の生き様はテメェできめる。何しようが、俺様の勝手だからな？』