二次なりきり掲示板
- Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.119 )
- 日時: 2015/06/05 11:09
- 名前: 時谷 空 ◆AdKeSZp7eg (ID: o6x1qd73)
>>109
またお前か、とサラへと向けた短銃はサラの顔の横を過ぎる。彼を追い始め最初こそ彼の攻撃に焦りはあったものの最近ではサラにとって心地よいものへとかわっていた。
もちろん、殺されかけたことだって何度もあるがそれすらもスリル満点ね、と楽しんでいた。
何かを思い出すように視線を動かし口角を僅かに上げる彼は初めて見る表情で。いつも顰めっ面で悪態をつく彼しか知らないサラにとってそれはまるで芸術のように美しくまるで何かの絵画を見ているかのような錯覚に陥っていた。
その芸術作品は、すぐさま壊れてしまいいつもの彼に戻ってしまった。そして嫌いだと、消えてもらうとそう顔を歪めサラを否定する。
「あら、それは残念。でも嫌いだと言うことは少なくとも私の存在に少しでも関心があるってことね、」
今はそれでいいわ。と嬉しそうに笑い彼の狂気を受け止める。拒否されればされるほど燃え上がってしまう。それは対象がサラ自身興味のあるものに対してのみだが…。
先程の銃弾もあり、次の彼の攻撃に警戒するように後退り、周りの地理を頭にいれていく。
同時に彼を盗み見ていたがどうやら彼は彼でこの後のことを思案しているようだった。
ある程度の地理は把握したため彼の行動を見守るべく近くの倒壊した建物の瓦礫に腰掛け、じっくりと彼を見詰めていた。
何度見ても艶のよい健康的な髪に見惚れていたが考え事が終わったのか不意に視線が合う。その瞬間雲から月の光が漏れ彼を映し出す。
その姿を見てサラはゆっくりと口角をあげ狂気的な笑みを浮かべる。
「このまま消されるのも遠慮しとくわぁ!もっと美しいモノを眺めていたいもの。
…それに私、いまだに貴方の名前も知らないもの。いい加減教えてはくれないのかしら?」
こうは言ったものの彼はどうせ教えてくれないのだ。このやり取りだってこの二人には挨拶のようなもので彼の表情をさらに険しくさせることはサラには楽しみの一つでもあった。
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