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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.124 )
- 日時: 2015/06/05 22:40
- 名前: フレア (ID: Pk3oxKzN)
セレーナは兄が頷いたのを見て、昔兄の側近だった人が言っていたことを思い出した。それは口癖のように毎日言っていたので、一字一句合っているはずだ。
「『ウィルフレッド様、お願いなのでもう少し愛想よくしてください。セレーナ様のようになれとは言いませんので...』お兄様、覚えていらっしゃいますかー?」
そう言った後にクスッと笑えば、お兄様は愛想良くなりましたかぁー?と言って首をかしげた。幼い頃の記憶は曖昧だが、少なくとも兄の返答は良くなっているはずだ。まぁ私はずっと兄の後ろをついて回っていたので、その辺の変化はわからないといえばわからないのだけれど。
思い出したように兄がポケットから取り出したのは色とりどりの砂糖菓子が詰まった小瓶だった。それを差し出したのを見て、くれるってことかな?と少し頭を働かせて答えを導き出す。言葉足らずの兄がそばにいるのだから、その行動で意味を理解するのもお手の物となっている。
どうやらあっていたようで、兄から小瓶を受け取って嬉しそうに微笑むセレーナはカランっと小瓶を傾けたりしていた。
「金平糖、ですかぁ。初めて聞くお菓子ですねぇ...とっても綺麗で可愛くて....ありがとうございます、お兄様〜」
ふふっと笑ったセレーナは、金平糖の入った小瓶をポケットにしまって少し悩んだ後、おずおずとウィルフレッドに近寄って抱きついた。昔から変わらないスキンシップだが、大きくなるにつれて回数が減っていたのだ。
若干の羞恥心は捨てて、妹として兄に甘えることに決めたセレーナはぎゅっと抱きしめる手に力を込めた。
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