二次なりきり掲示板
- Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.166 )
- 日時: 2015/06/14 19:29
- 名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: UxbhFITm)
>>161 >>164
全てはあの日に始まったのだ。それから毎日面倒事に巻き込まれている……そう、あの日を境にそれまでの日常は失われ、平穏に過ごせた日など一日たりとも無かった。
ぼんやりと月夜を見上げるアルフレートは、度々何故こうなってしまったのかと思い耽る事がある。それは目の前の現実を否定したい時に見られる行為であり、束の間の現実逃避だ。
ゆっくりと目を閉じて小さく息を漏らすと、首を鳴らしながら再び鋭い瞳を開く。
怠そうに視線を流し自分と同じく戦意を喪失した様子のサラを一瞥すると、特徴的な、しかしもう見慣れてしまった赤紫色の髪の女性を振り返った。
「……相変わらずだな」
鉄の臭いに顔を顰めるアルフレートは、彼女の異常とも言える血液に対する執着に対してその言葉を投げ掛けたのだろう。しかし、未だこちらに気付いていない様子のイライザにその言葉が届いたのかは分からなかった。
思えば出会ったあの日も彼女はその容姿にはとても似つかわしくない、その香りを身に纏っていた。
乱れた髪を整える彼女は今しがた戦いを終えたばかりなのだろうか、イライザと遭遇する時にいつも脱走者と対峙している自分も、彼女からすれば『相変わらず』なのだろう。
何かを探すように辺りを見渡す彼女は、少し間を置いてから深い溜息を付いた。そして漸く二人に気付いた様子で、何か小さく声を漏らす。
無言でこちらに近付いて来るイライザも、恐らくは自身が身に纏っているその匂いのせいで感覚が鈍っているのだろう。サラが脱走者であるという事に気付いているのだろうか、と危惧したアルフレートは再びサラに視線を向ける。
するとサラの方はイライザの事を知っていた、という様子でまじまじと眺め、そしてその瞳を輝かせて歓喜の声を上げる。
「あらやだ、噂の女の子じゃない!初めてみたわぁ!」
その声のトーンはと言うと、アルフレートの髪に触れた時と全く同じそれである。
イライザと共同戦線をはればすんなりとこの場を切り抜けられるのではないか……と考えたアルフレートだったが、その二人が揃ってそう上手く行く訳も無いと彼は再び顔を顰め俯いた。
【遅れてしまってすみません!自分もざくざく省かせていただきましたのでお気になさらないで下さい……!】
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