二次なりきり掲示板

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.180 )
日時: 2015/06/21 17:48
名前: JESSICA (ID: 3L0NyJ0C)

 無理はしていない、そう言われてますます申し訳ない気持ちになって何とも言えず、気まずく目線を下げてしまっていた。自分の意見を押し付けるわけにもいかずに、首をかしげるフィロメーナに、何でもない、と苦笑して首を振った。

 自分の足にすり寄ってくるクレメルヒェンの頭を撫でながら、苦笑気味に頷いた。

 今まで本を読まなかったのも、時間がなかった事に合わせ、周りの本がなかった事が原因だった。本を読むと云う、概念がそもそもなかったのだ。

「……俺はそもそも本を読まなくても良い存在だから……。どちらかというと、俺みたいな人間は騎士団には向いてない」

 毎回人を斬ることに疑問を抱き、他人を信じられず、注意もいたらない。そんな人間がこんな職業についている時点で全くの場違いというものだ。しかし今更違う自分も想像できず、苦笑気味にクレメルヒェンの体を優しく撫でていた。

「……人の情に触れれば、相手にも家族がいたり、誰かから必要とされている事を自覚してしまう。……そうなれば、その家族の幸せを壊す事が怖くなる、手が止まってしまう……そうすると、仲間がころされる、自分自身も傷つけられる。…………まぁ、どっちにしろ、争いで傷つかないものはいないんだろうけれど」

 だからと言ってあの戦いを否定するわけにもいかず、押し黙ってしまうが、慌てて何もなかったかのように苦笑し顔を上げた。

「……でもこの本は大切にする、ちゃんと最後まで読んで……君に話せるような感想も考えておく……また此処に来ないといけないからね」