二次なりきり掲示板

Re: ( No.191 )
日時: 2015/07/16 04:30
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)

>>176

素直に気持ちを伝える。ただそれだけの事がこんなにも困難な事だとは思っていなかった。かわいい、そう言われた瞬間にかつて無い程の羞恥心に襲われたリオは、先程口に出した言葉を取り消したい…とその事だけを考えながら俯き歩を進める。
しかし、突然の謝罪の言葉にリオは動きを止めてイヴを振り返った。見開かれたその瞳には、何処か儚さを感じさせるような笑みを浮かべるイヴの姿が映る。とても非力な力で握り返された手は温かく、けれどその体温はリオに一抹の不安を感じさせた。

「……イヴ、…」

無邪気に外の世界へと飛び出すイヴの後ろ姿を見て、リオは微かな声で彼女の名を呼ぶ。
何故だろう……君の些細な言動や仕草から、きっとそう遠くない未来、君を失う瞬間の事を間近に感じてしまう。

リオはイヴの呼び掛けに応じて彼女に歩み寄ると、揺れる木々、その葉の間から差し込む光に目を細めて空を見上げ、ぼんやりと雲を眺めた。


「……君は、僕と出会った時の事を覚えてる?」

そう静かに問い掛けたリオは、イヴと出会った時の事を思い出していた。君は全ての始まりを覚えているだろうか、そして『現在』の事をどう考えているのだろう。
まさか、こんな風に穏やかな時間を共に過ごせるようになるとは思っていなかった。あの頃の自分は今の姿とはとても掛け離れていて、そんな事を望む訳も無かったのだから。

リオは暫く流れる雲を見据えていたが、不意に振り向きイヴと視線を合わせると、小さくはにかんで見せた。




【かなり遅くなってしまって申し訳ないです!そして尖れませんでした…っ!すみません!回想話に入っても楽しいかなと思ったのですが、お任せします!乗っかって下さるのであればエピソードは好きな感じに進めていただければこちらも適当にガンガン行きます…!】