二次なりきり掲示板

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.219 )
日時: 2015/08/02 14:59
名前: 時谷 空 ◆AdKeSZp7eg (ID: 0ZzzaL.w)

>>216


このまま死んでも良かったと、全てを否定するかのように呟き瞳を閉じる青年は意識を保つことも難しいようで気を失ってしまっていた。
イヴは慌てて抱き起こそうとするがそれは執事長に止められる。
首をよくご覧なさいと首元を見れば噂に聞く脱走者の刻印があり彼は「そういう人間」なのだと。だから助けられないのだと咎められる。
しかし目の前の青年は今にも死にそうで、そんなことを考えている猶予はなかった。

「小言は帰ったら聞くから!早く彼を助けるの手伝ってよ!」

怒鳴り散らすように叫べば仕方ないと言わんばかりに執事長がリオを抱え屋敷へと帰路に着く。
屋敷へ着くまでの間イヴは意識のない青年を見つめふと母のことを思い出す。

幼いころに事故にあい目の前で母を亡くしたイヴは塞ぎこんでいた。
父は姿を表すことなく毎日泣きながら母を探し歩いては埋葬された墓まで行き泣き疲れて眠る毎日だった。食事も喉を通らず体力も落ちた頃に精神的な心臓疾患を患ってしまった。
周りの助けもあり、今は元気を取り戻したが病弱なのだけは変わらず残ってしまっている。
そんな思いを青年の大切な人に味わってほしくはなかった、ただそれだけの理由で彼を助けたのだ。だから彼が脱走者だとかは関係なかった。

そんなことを考えこんでいたらあっという間に屋敷に着き彼を空き部屋のベッドへと運び込み掛かり付けの医師に診断してもらう。
処置を施してもらいしばらく安静にしていれば大丈夫だろうとのことだった。
その言葉にイヴは安心し、ベッドに横たわる彼の前にイスを置き腰掛け、

「あとは私が見るから、じいやは休んで。ありがとう」

と執事長を退かせ青年のタオルを取り替えながら二人だけになって部屋の中で意識を失う前に口にした言葉を思い出し、一人ぽつりとつぶやいた。

「貴方は助けたことを迷惑というかしら?」




(勝手に屋敷まで運んでしまいましたが大丈夫でしたでしょうか?)








>>218 返信遅いかと思いますがもしよろしければ絡みませんか…!