二次なりきり掲示板
- Re: 【中文/再建】Seize the day【募集中】 ( No.264 )
- 日時: 2015/09/28 23:34
- 名前: 時谷 空 ◆AdKeSZp7eg (ID: 0ZzzaL.w)
>>263
香ばしいパンの香り鳥たちの朝を知らせるさえずりと心地よい歌に静かに目を開ける。
どうやら昨日対峙した追跡者との攻防で体力を消耗しきってしまいなんとか逃げたものの家に帰りつけるほどの体力は残っていなかったらしく、木の葉で周りから見え辛くなっている木の上で休んでいたのだ。
固い寝床で最悪の目覚めを果たしたサラは欠伸を遠慮なく漏らし木の上から飛び降りる。
早く帰って熱いシャワーを浴びてこの汚れに汚れた身体を綺麗にしたい。思うことはそれだけだったのだが、木から降りれば先ほどの心地よい音の正体に気づく。
幼い少女が何やら一人楽しそうに鳥たちに話しかけながらパンをかじっているではないか。
こんな朝早くに公園で一人…?不審に思ったサラはゆっくりと近づき少女を刺激しないように屈み込んで話しかける。
「一人?ママやパパは一緒かな?」
人も少ない時間帯に付近に人影もなさそうに窺え、一緒ではないことはほぼ確実だろう。サラに声をかける義理もなかったのだが幼い子供が一人で、というのはこの世の中自身らのような化け物もいるのだ。少しだけ、心配になってのことだった。
にっこりと安心感を与えるような笑みに挨拶をすると少女と目を合わせる。
そしてどこか見覚えのある顔にあら?と素っ頓狂な声をあげる。
この少女、よく見ても見なくてもどこからどうみても幼女にしか見えないのだがこの顔、容姿はどこか見覚えがあった。
今はもう思い出したくもないのだが…。
「研究施設…」
ポロリと出た言葉にハッと口元を押さえる。そうだ、と自身の記憶を辿ると目の前の少女によくにた人物を施設で見ていたことを思い出す。不躾にもまじまじと彼女の顔を見て首元を見る。
脱走者、すなわち彼女らは首元のナンバーを知られたくないために必ずと言っていいほどその部分は隠す者が多かった。サラ自身は隠しても消えることがないと諦めたように隠すことはしなかったのだが。
「ええ、と…間違っていたらごめんなさいね。私の顔、見覚え、ない…?」
ほぼ間違いないだろうと思ってはいるものの万が一にも間違っていてあまつさえ追跡者に見つかってしまっては厄介だ。それに彼女自身もしかしたら静かに暮らしていっるのかもしれないのにいきなり脱走者仲間などには会いたくないかもしれない。
もし、そうであれば知らないとでもはぐらかすのだろう。そう思いながらしゃがんでいた身体を起こしモニカの目の前に立ち上がって少女を見下ろした。
(早速きました!よろしくお願いします!!)
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク