二次なりきり掲示板
- Re: 【中文/再建】Seize the day【募集中】 ( No.266 )
- 日時: 2015/09/30 18:57
- 名前: ナタノ (ID: V32VFdCN)
>>264
ふと気が付くと黒いパンツに包まれたスラリとした足がモニカの視界に入り、モニカがその先を見上げようとすると長い足が折りたたまれて顔が降りてきた。サラリと胸元に流れる銀髪と優しそうに下がっている翡翠色の瞳が美しいその人はにっこりと微笑む。
そうすると元々垂れている瞳が更に弧を描き、優しそうな面立ちになる。
「一人?パパやママは一緒かな?」
あぁ、怪しまれているのかなとモニカは眉を下げる。やはりこんな時間に幼い少女が一人で出歩いていれば声をかけてくるものなのだろう。事実今までも何度か声をかけられた事がある。
「パパとママはお寝坊で、朝ごはんのお使いの途中なの」なんてお決まりの言葉を返そうと口を開いた所で、翡翠の瞳とパチリと目が合ってモニカはうん?と首を傾げた。その瞳はどこかで見た覚えのあるような気がした。そう、もうかなり昔に。
「あ…」
彼女の首元に素早く目を走らせるとそこには888のシリアルナンバーが刻まれている。と言うことは彼女は、あの施設で自分を見たことがあるはずだ。十一年前と変わらないこの顔を知っているはずだ。モニカは大きく目を見開いた。目の前の美しい人が、まるで変わらない自分にどんな反応を示すのか恐ろしいと思った。すると女性は戸惑ったように立ち上がりモニカを見下ろした。
「ええ、と…間違っていたらごめんなさいね。私の顔、見覚え、ない…?」
ヒュ、と短く喉がなる。恐ろしいと思うのと同時にモニカは嬉しかった。たとえ彼女がモニカを気味悪がったとしても、また仲間に会えた事が嬉しかった。さみしいの、と零しそうになるのを呑み込んでモニカはその一対の翡翠に吸い寄せられるように立ち上がる。
「…十一年前に、お会いしました?」
見るからに十一年前も生きていないであろう見た目のモニカのその言葉が、答えだった。
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク