二次なりきり掲示板

Re: 【中文/再建】Seize the day【募集中】 ( No.269 )
日時: 2015/10/02 07:01
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)
参照: お知らせ

・お知らせ

【私のキャラであるリオが自ら城の研究に協力すると名乗り出た設定でストーリーを若干進めてみようと思います。城を取り囲む電磁波の件があるので、城の後方に広がる森の中に第二研究所が建てられた予定です。(これも地下施設で地下へと続く階段が入り口となり、厳重なロックが掛かった二重の扉が入り口となります。研究員であれば城の研究施設から通路を通って行き来出来る設定とします。通路の途中に電磁波ゾーンが存在します。)となると、王族の方が研究員から報告を受けて動いた設定で進めて下さると助かります。城に属している枠の方は適当に絡んだり研究を進めたりしたって下さいませ。脱走者枠の実験体はリオだけで進めるつもりですが、追跡者枠からも協力者の方が出て下さるとそれぞれ研究が進むのかなーと思いつつ、急ぎでは無いですしそっちも私のキャラを使うという手もあるので皆様気分で適当に参加していただければと思います!】



>>267

 能力者達を救うべく立ち上げられた研究施設では兼ねてから実験に協力してくれる能力者を探してはいたものの、大々的に募集なんてしようものなら反感を買うに違いない。その為、僅かなデータを元に各々無謀とも言える研究を続けるしか無い現状が続いていたが、何と自ら名乗り出てくれた脱走者の青年が居るという。
 アンネリーゼは施設の研究員となってから初めての休暇を以前務めていた研究所で過ごしていたのだが、そんな知らせを受けて帰らない訳にもいかない。珍しく白衣では無く以前のようなワンピース姿で膨大な書類を抱えてぱたぱたと足早に歩を進めていた。

 急ぐあまり普段は極力通る事を避けている薄暗い路地裏の道を進んでしまったアンネリーゼは、そのまま十数メートル程進んだ所でこの道を通った事を早くも後悔する事となる。何故なら、薄暗いその道の途中に不気味な影が存在していたからだ。思わず小さな悲鳴を上げて後退ったアンネリーゼだったが、動く気配の無いその影を恐る恐る目を凝らして見つめる、と、どうやらそれは丸太に括りつけられた人間のようだった。それも酷く衰弱しているようで、その事実に気付くと、アンネリーゼは書類の束をばさりと地面に落とし慌ててその影に駆け寄りしゃがみ込んだ。

「だっ、大丈夫ですか!?…誰がこんな酷い事を……!」

 何故かその瞳に涙を浮かべながら怒りに満ちた顔で縄を解こうと奮闘するアンネリーゼは、とにかくこの人を解放してあげなければ……とその事だけに必死になっており、その人物の正体には気付かないまま暫く麻縄に意識を集中させていた。しかし、不意に顔を上げてその人物と目が合った瞬間に驚いたように再び小さな悲鳴を上げて縄から手を離す。

「……えっ、あ、うそ……」

 酷く動揺した様子のアンネリーゼは今に至るまでの自分の行動を思い返したのか、はたまた過去の記憶を思い出しての事か、その頬をかあっと赤く染めると一度俯き強く目を瞑ってから顔を上げて、ヒースコートの顔を改めて確認すると視線はそのままに両手で頬を覆いながら慌てて後退った。



【アンネさんで突撃させていただきます!】