二次なりきり掲示板

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.48 )
日時: 2015/05/19 19:49
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)
参照: http://済みませんリハビリ中で……。上手く書けないです。

>>45-47

「……じゃぁ君はここを一人で処理できるんですか? アンネリーゼンさん」

 一人ガラスの破片を拾いながら何かとぶつぶつため息をついているアンネリーゼを置いて行けというのは無理な話だった。ついいつもの調子で皮肉をこめた声色を不満そうに吐きながら、表情を険しくしている中で元々からネコ目であるキリルの目は鋭くなっていた。

 それにこれはおそらく彼女の失敗ではないだろう。ちょうど彼女がこの部屋に入っていく姿を見ていたためにそれを確信していた彼は、遠目といえども新人ということで噂になっていたアンネリーゼを少しは気にしており、その性格を言動などで察していた。

 新人にこんなことをさせるのがこの研究所の人間だったのか。微かな苛立ちが沸き起こり、それが顔や態度に出てしまっているのも加えて、彼の態度は刺を増していた。

「……それに、この歳になってガラスで手を切ったりなんかしませんよ、子どもじゃあるまいし」

 目の前に垂れてくる髪を掻きあげながら、ぶつぶつとそんなことを呟く。自分は、アンネリーゼの今までの自分に対する行動を無碍にしてしまっている。遠くから声をかけられたがその時も逃げるように立ち去ってしまっていた。しかし、その中でキリルのことを心配してくれるアンネリーゼの言葉が彼にとってはむず痒い。女性慣れしていないこともあり、彼はアンネリーゼの小さな微笑から自分の名前を呼ぶ声、しぐさなどにいちいち顔を赤くしてしまっており、それを見せないためにもっと深く俯いてしまう始末で、口元でこぼれてくる言葉はアンネリーゼに届いてはいないだろう。

 しかし、やはりこんなところに素足で入ってきたのはあまりにも安易な考えだったらしい。このままではこの場を動くこともできそうにないだろう、次にどのように行動するべきかと一瞬手元の動きを止めた時だった。

 後ろに気配がしたと思った瞬間には遅く、男は普段感じることのがないだろう部分に何かが触った感触があった。とっさに立ち上がると目の前には悪戯を仕掛けて満足そうな子供のような笑みを口元に浮かべたロイがおり、唐突のことで自分の口から悲鳴が漏れなかったのに安心する。

「……俺は男なんですけど」

 やるんだったら若い女性にでもやっていてください、とぼそぼそと呟きながら赤面した顔を懸命に隠す。ロイはこの研究所の中でもキリルが尊敬する人物で、普段のやる気の無さの中でよく自分の仕事をこなしていると日ごろから感心していた。そんな相手に強い物言いができる訳もなく、ふと指先に熱い感覚が広がり、見てみると小さなガラスの破片が指先に刺さり、血が流れだしていた。

 思わず舌打ちが漏れるがこれをアンネリーゼやロイに悟られないようにととりあえず指先を伝っている血をなめとり、手を背後に回す。此処にロイが来てくれたことが何よりの幸いで、彼もアンネリーゼ一人に此処の片づけをさせるような人ではないだろうと淡い期待を抱く。ロイが投げてくれたスリッパを驚いて眺めるが、ありがとうございます、と辛うじて相手が聞こえるであろう音量の言葉を投げかけると、スリッパを履いて気配を消し、その場を後にしようとした。

 しかしそれはアンネリーゼの驚きの声に阻止されてしまう。その名前を聞けばこの研究所に所属している人間は振り返らざるを得ないだろう。

 セレーナの穏やかな微笑とその言葉にアンネリーゼはあたふたとしている様子であった。この失敗は彼女には関係はないんだがな、と頭の隅で思いながらどうやら彼女はロイのことも気にしているらしいと思わず苦笑を洩らす。とりあえず何か言われたとしてもアンネリーゼの弁護には役に立つかもしれないと、仕方なくセレーナに背を向けていた体制を整え、後ろに腕を組んだ状態でその場に居座ることにした。

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.49 )
日時: 2015/05/19 23:49
名前: 時谷 空 ◆AdKeSZp7eg (ID: o6x1qd73)
参照: http://汚い人…本望ですw

>>46-48


尻を撫で上げられた若い男女の可愛らしい反応に、ロイはわはははと笑い両手を臀部を揉むような仕草で指を何度か曲げ、「今日も元気だな!」と下品な笑みを浮かべ独自の見解で二人の健康チェックでも行っているかのようにセクハラを誤魔化す。

そしてすぐさま、はいりますねぇ〜と聞こえ開き具合の悪い扉を見やる。お疲れ様です〜と研究室に足を踏み入れた女性に先程とは180度変わりロイは紳士的な笑みで扉を開けるセレーナを補助しながら研究所へと招き入れる。そしてそのまま比較的綺麗な方へとその女性・セレーナを誘導する。


「驚かせてしまいましたかな、姫」


誰が何をしていたのかは把握しないが、失敗という単語にロイは一瞬だけ唇を引くつかせ、すぐに口角を上げ直し

「はは、『失敗は成功の基』ってね。まぁそんな落胆しないでください。私共も悔しい思いをしております。」

それに、と付け加え

「研究者は失敗すればするほど燃え上がるかわりモンですからね」

彼なんか寝ずに実験し続けるほど没頭しておりますしねえ。とキリルにちらりと視線を移すがすぐにセレーナへと戻し、彼女の瞳を真っ直ぐ見つめる。
だから成功するまで気長にお待ちいただければ…と胸に手を当てセレーナに深々とお辞儀をした。それは普段のロイからは考えられない態度で、いわゆる外面、というものだった。それは仲間内から見れば気持ちの悪いものかもしれないが王族の前だ、これくらいは当然だろうと気にもとめずにいた。


後ろから汚い人、と自分を表現するアンネリーゼにロイは苦笑しながらも、的確だと妙に納得する。そしてその発言をしたアンネリーゼを次はどのようにからかおうかと興味は明後日の方向へ向かっていた。
がしかし、放置気味になってしまったセレーナに咳払いをし、

「アンネリーゼのいうように、ここは貴女様の美しい身体が汚れてしまいますよ。
それにこのような場所に来てはお兄様にお叱りを受けるのでは…?」

眉根を下げむさ苦しい場所で良いのか、また妹を溺愛する兄・ウィルフレッドのことを考えていた。王子に姫がこのような場所に来たことが知られれば何かしらの罰は必至だろう、と…。それは彼女が叱責されるのではないか、というものと研究所、もしくはここにいる若き優秀な研究者・研究者見習いが咎められるのではないかとロイは心配そうに困ったような笑みを浮かべた。

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.50 )
日時: 2015/05/20 00:25
名前: フレア (ID: KwETyrai)
参照: http://うまく汲み取れなくすいません...

「そんな汚いところだなんて...それに私は、失望しているわけではありませんよ〜?」

一番最初に聞こえてきた自身の名前を呼ぶ声の方を向けば、まくしたてるように言うアンネリーゼに穏やかな笑みを浮かべながらそう言った。別に攻めているわけではないし、言葉足らずだった自分がいけなかったのもわかっている。「また失敗して爆発ですかぁ?片付けはきちんと自分たちでしないと」だったのだが、めんどくさいので途中でやめてしまったのだ。
そんなことを考えている間に頭を下げた彼女に困ったように笑い、安心させるように「失敗してなんぼですしね?」と言う。

「だから顔を上げてください。下ばかり向くのは良くないですよ?
それに失敗したのはアンネリーゼではないのでしょうう?なら貴女がら謝ることなんてありませんよ。」

アンネリーゼを元気付けるようにそう言った後、視線を自身の一番近くにいるロイに向けた。彼のいつもの言動は聞いているのでため息しか出なかったが、それを飲み込めば

「ありがとうございます、ロイ。少し驚きましたが、あなたの言うように失敗は成功のもとなので責めたりするつもりはありませんよ。」

だからあなたも頭をおあげなさい?と言うセレーナはやはり姫で、言葉遣いがアンネリーゼに向けるものよりも硬い。それは異性ということもあるのだろう。ゆったりとした動作でアンネリーゼの近くにいき、その足元にまだ散らばっていたガラスの破片を片付け始める。

「汚れても構いませんよ。皆ここで毎日研究をしているのに、私達だけ王室で過ごしているわけにはいきません。お兄様のお叱りは...なんとかなります、大丈夫です。」

最後の方は自分に言い聞かせるように言って、ロイの方を向けばその困ったような笑みに微笑み返した。汚れようと、怪我をしようと、研究者たちがしている苦労に比べれば気にもならない。自分たちだけ王室で気楽に暮らしているなんて、セレーナからしたら考えられないことであった。

「そしてキリル...あまり無理をしては本末転倒ですからね?十分な休みも取らなくてはダメですよ?没頭するのはいいことですけれど」

拾ったガラスをゴミ箱に捨てれば、キリルの方を見て少し顔をしかめてそう叱る。怒っている、というよりは心配しているのだろう。すぐにしかめた顔は困ったような笑みに変わり、ガラスの破片で傷ついていない左手でポケットから淡い桜色のハンカチを取り出した。

「怪我をしたのならきちんと言いなさい。わかりましたね?」

普段はおっとりしているセレーナだが、洞察力などには優れている。二人が聞こえないぐらいの距離まで近づけば、コソコソっとそう言ってハンカチを渡す。ほのかに香る甘い匂いは、多分セレーナが愛用している香水やコロンの類だろう。キツくない匂いは、彼女が動くたびに部屋の中に広がっていった。