二次なりきり掲示板
- Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.50 )
- 日時: 2015/05/20 00:25
- 名前: フレア (ID: KwETyrai)
- 参照: http://うまく汲み取れなくすいません...
「そんな汚いところだなんて...それに私は、失望しているわけではありませんよ〜?」
一番最初に聞こえてきた自身の名前を呼ぶ声の方を向けば、まくしたてるように言うアンネリーゼに穏やかな笑みを浮かべながらそう言った。別に攻めているわけではないし、言葉足らずだった自分がいけなかったのもわかっている。「また失敗して爆発ですかぁ?片付けはきちんと自分たちでしないと」だったのだが、めんどくさいので途中でやめてしまったのだ。
そんなことを考えている間に頭を下げた彼女に困ったように笑い、安心させるように「失敗してなんぼですしね?」と言う。
「だから顔を上げてください。下ばかり向くのは良くないですよ?
それに失敗したのはアンネリーゼではないのでしょうう?なら貴女がら謝ることなんてありませんよ。」
アンネリーゼを元気付けるようにそう言った後、視線を自身の一番近くにいるロイに向けた。彼のいつもの言動は聞いているのでため息しか出なかったが、それを飲み込めば
「ありがとうございます、ロイ。少し驚きましたが、あなたの言うように失敗は成功のもとなので責めたりするつもりはありませんよ。」
だからあなたも頭をおあげなさい?と言うセレーナはやはり姫で、言葉遣いがアンネリーゼに向けるものよりも硬い。それは異性ということもあるのだろう。ゆったりとした動作でアンネリーゼの近くにいき、その足元にまだ散らばっていたガラスの破片を片付け始める。
「汚れても構いませんよ。皆ここで毎日研究をしているのに、私達だけ王室で過ごしているわけにはいきません。お兄様のお叱りは...なんとかなります、大丈夫です。」
最後の方は自分に言い聞かせるように言って、ロイの方を向けばその困ったような笑みに微笑み返した。汚れようと、怪我をしようと、研究者たちがしている苦労に比べれば気にもならない。自分たちだけ王室で気楽に暮らしているなんて、セレーナからしたら考えられないことであった。
「そしてキリル...あまり無理をしては本末転倒ですからね?十分な休みも取らなくてはダメですよ?没頭するのはいいことですけれど」
拾ったガラスをゴミ箱に捨てれば、キリルの方を見て少し顔をしかめてそう叱る。怒っている、というよりは心配しているのだろう。すぐにしかめた顔は困ったような笑みに変わり、ガラスの破片で傷ついていない左手でポケットから淡い桜色のハンカチを取り出した。
「怪我をしたのならきちんと言いなさい。わかりましたね?」
普段はおっとりしているセレーナだが、洞察力などには優れている。二人が聞こえないぐらいの距離まで近づけば、コソコソっとそう言ってハンカチを渡す。ほのかに香る甘い匂いは、多分セレーナが愛用している香水やコロンの類だろう。キツくない匂いは、彼女が動くたびに部屋の中に広がっていった。
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