二次なりきり掲示板

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.65 )
日時: 2015/05/28 19:43
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)

「……っぁ」

 思わず弱々しい声が漏れる。あまり深く考えては駄目だと目の前の彼女は言うが一体何のことなのだろうか。自分が感じている、自分の性格や見た目から来る羞恥心を自分自身に深く課していることを、目の前の彼女は今の一瞬で気付いたのだろうか。

 しかしその仕草、声にキリルはさらに反応してしまった。手に握らされたハンカチを震えながら何とか返そうと体に力を入れる。痛々しいまでに怯え、緊張に体を縮こませながら、動かない指を躍起になって少々不躾ながら何とかハンカチは綺麗なままセレーナへと差し出した。

「……っこれ、ぐらいの傷は、大丈夫です……、っあなたの、ものを、汚すわけには……いきません、ので……」

 口を半分手の甲で覆い隠し、深く俯いたままだったため、震えながら発せられたその音声はさらに聞き取りずらかった。今目の前の人物の優しげな笑みや自分に対する仕草、その香りに意識を回してしまえばこのままここで倒れてしまうこともありそうだった。

 そして気がつけば自分の周りにいたはずのアンネリーゼやロイはいなくなっていた。ずっと下を向いていたため、二人がどうしてこの場にいないのかも全く分からなかったが、今この場所で自分だけが彼女と向き合い、此処にいるのだと思うと、その状況にキリルが我慢できるはずはなかった。素早くセレーナに頭を下げると、先程ロイがアンネリーゼにへと放った箒を手に取り、その場を移動して再び掃除を始めた。

 離脱了解です! お体の調子大丈夫ですか? 無理はしないでくださいねっ。

 フレアさん、二人だけになってしまったのですが、このまま続けますか?

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.66 )
日時: 2015/05/30 12:39
名前: フレア (ID: aW5Ed34M)
参照: http://修学旅行行ってましたw

飲み物を取りに奥の部屋へと姿を消してしまったアンネリーゼの背を見つめながら、セレーナは目の前の可愛らしい反応をしてくれる研究者をどうしようかと考えていた。

「やっぱり、あなた方と私の間には....」

壁があるのですね。聞き取りにくかったキリルの言葉はきちんと聞こえてしまい、返されたハンカチを握りしめてセレーナはそう呟いた。こんな反応をするのも、私が女だからということだけではなくて姫だから、ということもあるのだろう。王族はやはり研究者や一般人とは違うのだろうか。同じ人間だということに変わりはないはずなのに...そう思いながらも、掃除を始めてしまったキリルの姿を見るために近場の椅子に腰を下ろした。

大丈夫と言われれば、あまり無理にハンカチを渡したりはしたくない。でもやはり心配で、だけど私が掃除をすれば余計に目の前の少年を困らせてしまうだろう。それはなんだか嫌だったのだ。

「キリル。」

一度生前を呼ぶ。それ以外には何も言わなくて、ただまっすぐと見つめている。

「私を姫だとは思わないで、今から過ごしてみてください」

少し間をあけていった言葉は、あまりにも過酷なものだとセレーナは思っていた。けれども、訂正したり取り消したりする気は微塵もない。


《了解しましたっ。入院ですか...
無茶をせず、ゆっくりとお休みください!》

《わたしはどちらでも大丈夫ですよっ!》