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>>312
「……あんたは人間から見れば救世主なんだろうね」

　皮肉な笑みを浮かべながら、そう言った。
　自分たちも、この男のおかげで、随分とやっていた不正を隠され、英雄として持ち上げてもらっている。
　少しそのやり方に不満もある、自分たちが英雄になる事を良いように思っている事もないが、此処で何を言っても無駄だろう。

「まー良いよ、そうしてもらった方が助かるし」

>>313
「いーじゃんおにーさん教えてあげてよー」
「うぃるはいいひとだよーおいちゃんのともだちなんだし」

　双子は双方の警戒を解こうと明るくそう言っていた。