何かが破れるような音がした後、ドアが開き十夜先生が入ってくる。声を掛けようとしたけど、零夜が背で庇うようにして前に居るので出来なかった。それから、口を挟む間もなく二人のやり取りを聞いていて、不穏なものを感じて冷や汗が滲み出てくる。十夜先生にとって零夜は、招かれざる客のように思えた。それが分かってギュッと零夜の服の裾を握る。
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