二次なりきり掲示板

Re: 【指名制】妖恋歌【NL.BL/募集中】 ( No.115 )
日時: 2015/08/24 16:15
名前: 紺野 (ID: OkLgAh3z)

>>105

ひゃー、お久しぶりです!
携帯の方は大丈夫でしょうか…?

______


こちらは真剣に言っているのに相手方は可笑しそうに笑いを零す。…これも、いかにもあの人がやりそうなこと。今頃扉の向こうで笑いを堪えているのだと思うと、つい眉間に皺がよる。こんなことで一々気を立てていたらきりがないことくらい学生時代に学んでいるのに。


「……、え?わたし、が……?」


わたしがインターホンの主は誰であるか気づいたことは、彼に伝わったと思っていた。だから、観念して出てくるとも思っていた。しかし提案されたのはわたしからそちらに会いに行くこと。
部屋には彼以外のメンバーもいるらしく、彼のいうことは最もだとは思う。わたしは彼だけに迷惑をかけたわけではない。バンドのメンバー全員にきちんと面と向かって謝罪するのが筋というもの、と頭では分かっているけど……。
彼一人の相手ならいざ知らず、他のメンバーもとなると解けかけた緊張もぶり返してくる。既にインターホンは切られていて、ついさっきロックの解除音も聞こえた。……あとはわたしが扉を開けるだけ。


「……終くん、もしわたしが倒れたら、ごめんね……」


なんとも弱気な言葉を吐いて、弱々しい手付きでドアノブを捻りドアを開ける。必死に絞り出した「お邪魔します」の言葉は震えていた。因みに、ここで終くんの手を離すという選択肢はなかったため、彼の手は握ったままだ。ドアの前に待たせるのもあれだし、そもそもわたし一人じゃメンタルがもたない。

流石高級マンションといわざるを得ない内装には目をくれる余裕もなく、人影の見えるリビングらしき部屋まで足を進める。


「……っ、やっぱり……!!」


見覚えの顔を視認するや否やそう小さく呟いて、憎らしくも思える程の整った顔を睨みつけた。
記憶の中の姿よりも少し大人びた彼、宮里朔は学生時代の先輩であり、凪子が特に苦手とする人物だった。