二次なりきり掲示板

Re: 【指名制】妖恋歌【NL.BL/募集中】 ( No.121 )
日時: 2015/08/26 16:01
名前: 紺野 (ID: OkLgAh3z)

>>117

大丈夫じゃないんですか…(´・ω・`)大変ですね………。
ただでさえ長くて返すのに時間がかかるりますよね、すみません…、必要なところだけ掻い摘んでください(ToT)
話は変わるのですが、新スレ建ておめでとうございます…!三作も同時進行できて尊敬します…!新スレ、見つけた時にはもう募集枠埋まっちゃっててリアルで凹みました(笑)

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なーんだ、とわざとらしく意地悪そうに言った朔。…一人で来ていたら今の状況よりももっと酷くなっていたかもしれないと思うと身の毛がよだった。

朔に続いて、部屋にいたバンドメンバーの二人の自己紹介を聞き終えると、その内の尊という人に促されるままソファに腰掛ける。世間が狭い、か。まったくもってその通りだ。出来ればもっと広くあって欲しかった、そうしたらわたしがあんなことに巻き込まれずに済んだかもしれないのだから。…というのは置いておいて。


「初めまして、蕪城凪子です。ご存知の通り、宮里先輩とは学生時代の知り合いで……、あ。この子はわたしの幼馴染で、このマンションに住んでいるというのでここまで案内してもらいました」


努めて平静を装い、こちらも自己紹介を済ませる。台所へと立った櫂斗へ「あ、ありがとうございます」と短く言い。緊張で震えそうな手をなんとか抑え、ふと菓子折りの事を思い出す。紙袋にはややシワが出来てしまったが、中身には問題ないはず。


「えっと、あの、これ、お気に召すかわかりませんが……」


と、菓子折りをおずおずとさしだす。
以前にもこういう謝罪の場に出向かなければならなかった時があるのだが、お詫びの品を「粗品ですが」と言って差し出したら粗品と思うなら渡すな、なんて返されたことがあって、それ以来その言い回しは使わないことにしている。確かにその通りなのだけれど、そこは日本語の言葉のあやというか、察して欲しかった……。

……閑話休題。
バンドメンバーはあと二人足りないらしいが、特に話すこともないので先に本題に入ることにした。その二人には、来た時また改めて謝罪するとして。


「…あの、先日のパーティーのこと、すみませんでした!まさかリーダーの人に間違われるなんて…。わたし、昔からあがり症で、舞台に上がった瞬間頭が真っ白になって……。有名なバンド、なんですよね?面目を潰すようなことをしてしまって、本当にごめんなさい…っ」


必死さの滲んだ声が部屋に響いた。頭の中ではよくない未来ばかりがぐるぐると回る。許してもらえなかったら、…お金とか請求されたらどうしよう、とか。切羽詰ったせいか、弱気な声で「…なんでもするので、ゆるしてください」なんて口走って。