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>>24

長々とすいません…><
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ロビーの隅で固まっていると、『……先輩？』とどこか懐かしい声が耳を抜ける。全然知らないわけではないのに、でも覚えのある声とは少し違っていたそれに疑問を抱きつつ顔を上げると、やはりどこか覚えのある顔がそこにあって。
先輩、というからには中学か高校時代の後輩だろうか。必死に記憶の棚をかき回し、そして一つの答えにたどり着いた。

「……たかなし、しゅう、くん？」

記憶の中にいる彼とは声も顔も随分大人びてはいるけれど、でも確かにその面影は幼馴染みの小鳥遊終だった。幼馴染みとはいえ、異性ゆえに年を重ねるごとに疎遠になり、連絡なんて何年もとっていなかった彼とこんなところで再開するなんて。

「ね、ねえ、終くんだよね？…あっ、わたしのこと覚えてる？幼馴染みの蕪城凪子、ちっさい時よく一緒に遊んでて…！」

再開の喜びからつい早口でまくし立ててしまう。菓子折りを入れた袋を持つ手は無意識に強く握りしめられていて、舞い上がっていることがよくわかった。