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>>49>>61

ぎ、ぎりぎりセーフ……！！
寛容なお言葉ありがとうございます…>< 茶豆さんとのなりきり本当に楽しいです…！それで適当な返答したくなくて、つい力が入っちゃっていつも遅くなるんですよね…汗


（ファン、なんだ…）
改めてあのリステクトというバンドがいかに有名なのかを実感する。世間知らずではないつもりだが、何分流行に疎くて同年代の女の子とは話が噛み合わないことが多い。あの歌手がどうとか、あのドラマの俳優がかっこいいとか、自分にはよくわからない次元のことだ。一度好きになったら中々熱は冷めないのだけど、熱するまでが果てしなく長い。

お詫びをしなくてもいい、とは言われても、何度もイメージトレーニングをして、菓子折りまで持参してきたのだ。はいそうですか、と今更引き下がることは出来ない。
でも、と言葉を続けた終に、本当にこの子は良い子だと、今では自分より高くなってしまった頭を撫でたくなる衝動を抑え、控えめに笑った。

「ありがとう、終くん。じゃあ、探すの手伝ってもらっていいかな？……リステクトの人達に会えて用件が済んだら、お礼にお茶でもご馳走するね。雰囲気のいいカフェ、知ってるから」

なんて、尤もらしい口実をつけたけれど、結局は久しぶりに再会した彼と話がしたいだけだった。終くんと会えたんだから、きっかけをくれたリステクトの人達には感謝しないと。
このあとのお茶の予定に密かに心弾ませつつ、終の返答を待った。