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>>75

こちらの方で終くんの行動も進めさせていただきました…！現在エレベーター内です！

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エスコートのお誘いを聞き届け、ふと差し出された手をきょとん、と見つめる。…そうか、ここはホテルでもあり、高級マンションでもある。さぞ娯楽施設も充実していることだろう。普段立ち入れない場所だ、好奇心はもちろんある。終の誘いに笑顔で応え、その手を取ると「うん、お願いするね」と返した。

終に手を引かれて、リステクトがいるという33階の315号室を目指す。…と言っても、なにも階段で33階まで登るわけじゃなし、エレベーターを待つだけなのだが。

「…あ。しゅ、終くんはさ、そのリステクトさん達みたいにコンサート？とかしてるの？歌とかあるんだったら聞いてみたいなぁ…！」

エレベーターに乗り込み、目的の階につくまでの待ち時間でそんな質問をしてみる。わたしが知らないだけで、案外終くんもかなりすごい人なのかもしれない。流行に疎いのと関係が疎遠になっていたせいで、彼のファン一号になることは叶わなかったが、今からでも遅くないだろう。彼の歌声を聞いてみたいと思った。