二次なりきり掲示板

Re: 【指名制】妖恋歌【NL.BL/募集中】 ( No.88 )
日時: 2015/08/01 00:14
名前: 紺野 (ID: ztRXnpN9)

>>85

あんまりじっくり動かしてもあれかなとおもったので、わりと好き勝手に動いてしまいました…汗
とりあえずインターホンは押したので、これからはもうちょっと控えめにしますね;;

______

あげます、と言って手渡されたCDを「ありが、と」と、驚いた表情となんとも歯切れの悪い礼とともに受け取る。なんて準備のいいんだ、とか思って、驚いた。やっぱりそういうのは持ち歩くものなのだろうか、自分をいつでも売り込めるように。音楽業界も中々シビアな世界なんだろうな。
勝手に自己完結して、受け取ったCDを肩から下げたポシェットに入れた。

そして少し間を置いて放たれた言葉に、時間差で笑いがこみ上げてくる。

「ふふっ、それってファンになったらわたしの頼みでなら歌ってくれるってこと?それは有難いけど、…っあはは、そんなに安請け合いしちゃっていーの?」

思いのほか笑いが溢れた。だって、ファンにならないと歌ってくれないってことは、裏を返せばファンになったら歌ってくれるということ。彼は、ファン全員にそんなことを言うだろうか?……否、そんなはずがない。彼の言葉にも「いくら凪の言葉でも」とあるように、わたしだからこそ、ファンになるなら歌ってもいいということだ。
なんだろう、地味に、さらりと彼の“デレ”が姿を表してくれたせいかつい笑いが溢れてしまった。いけないいけない、彼の機嫌をそこねてしまう前にごまかしてしまうとしよう。
いつの間にか目的の階まであと数階になっていた。間もなくしてエレベーター特有のあの浮遊感が体をおそい、ドアが開くと、今度はわたしが終くんの手を引っ張った。

(315、315……あった)

一部屋一部屋が広いためかドア数は少なく、そのため315号室はあっさりと見つかった。ドアの横にはインターホンがあり、これを押せばいいのだが…。
ごくり、と、生唾を飲み込む。情けないことに、手が震えて中々インターホンが押せない。手を伸ばしては引っ込め、また伸ばしては引っ込める。その繰り返しをしばらく続けて、ううんと唸ったあと、思い切ってインターホンを押した。女は度胸、である。